事例007消費者金融に対して過払金返還請求訴訟を提起し、ほぼ満額(70万円 経過利息を含めて95%)を回収した事例
- 担当弁護士北島 好書
- 事務所朝倉事務所
ご相談内容
依頼主
Gさん(60代・女性)
福岡県在住のGさんは従前より消費者金融との取引を行っていましたが、借入金を完済したということで自分に過払金があるかを確認して過払金があれば回収を依頼したいとのことで、当事務所にご相談にいらっしゃいました。
弁護士の活動
当事務所は、消費者金融に対して受任通知を送付するとともに取引履歴の開示を求めました。
約1月半ほどで消費者金融より取引履歴の開示を受けましたので、過去のGさんの取引を法定利率によって引き直し計算を行ったところ、約73万円程度の過払いとなっていることが判明しました。
そのため、当事務所は、消費者金融に対し、過払い返還請求書を送付して過払い金の返還を求めましたが、消費者金融からは約35万円程度の返還しかできないとの回答がありました。
そのため、当事務所は、Gさんと打ち合わせの上、消費者金融との交渉を1か月程度で打ち切って訴訟を提起しました。
解決結果
消費者金融は訴訟において過払金の存在を全面的に争いましたが、当事務所から過払金の請求に理由がある旨主張立証を行い、その結果、70万円(経過利息を含めて95%)を返還するとのことで和解に代わる決定を受け、過払金の回収に成功しました。
弁護士のコメント
今回のケースでは、訴訟提起から和解に代わる決定まで約3か月の期間がかかりましたが、請求金額のほぼ満額の返還が認められることとなりました。また、消費者金融によって異なりますが、実際の回収には和解日から数ヶ月程度の期間がかかることがあります。
消費者金融との間で長期間の取引を行っている場合には、今回のケースのように過払金が発生していることもありますので、なるべく早めに弁護士に相談してもらうことが必要だと思います。
文責:弁護士 北島 好書