事例 013消費者金融に対して過払金の返還交渉を行い、過払金(約320万円 経過利息含めて99%)を回収した事例
- 担当弁護士北島 好書
- 事務所朝倉事務所
ご相談内容
依頼主
Mさん(90代・男性)
福岡県在住のMさんは、妻が過去に過払金請求で当事務所に依頼したことがあるとのことで、自分にも過払金があるかを確認して、過払金があれば回収を依頼したいとのことで、当事務所にご相談にいらっしゃいました。
弁護士の活動
当事務所は、消費者金融に対して受任通知を送付するとともに取引履歴の開示を求めました。
約1か月ほどで消費者金融より取引履歴の開示を受けましたので法定利率に基づく引き直し計算を行ったところ、約320万円の過払いとなっていることが判明しました。
そのため、当事務所は、過払金返還請求書を送付して過払金の返還を求めました。これに対し、消費者金融は、過去にMさんが返済を遅滞していることから、損害金を含めた一連計算では元金が約290万円となるため、元金の8割である230万円を3か月後返還という減額での和解提案を受けました。
これに対し、当事務所は、Mさんと打ち合わせの上で減額での和解を拒否し、交渉を継続しました。
解決結果
その結果、消費者金融が和解日より約4か月後を支払期日として320万円を支払う旨和解を成立させ、無事に過払金を回収することができました。
弁護士のコメント
過払金請求は、最終取引日より10年間の経過で時効によって消滅するため、その後は消費者金融等に対する過払金請求ができなくなります。
消費者金融等に長期間返済を継続してきた場合には過払金が発生している可能性がありますので、消滅時効にかからないようなるべく早めに弁護士に相談して適切な対応をとってもらうことが必要だと思います。
文責:弁護士 北島 好書